このページではマヲタについて解説します。(2009/04/17 著)
一部加筆(2011/01/29 著)
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マヲタとは、マオタとも呼ばれるインターネットスラングで、その語源は浅田真央の「真央」と「オタク」を組み合わせた造語である。マヲタの定義として浅田真央ファン全体を指すのか、一部の暴走する浅田真央ファンのみを指すのかなど、何を持ってマヲタとするのかは各人様々な見解があり、今も議論が分かれている。ただし、広義として一般的に認知されているマヲタとは
などが挙げられる。このため、当サイトでもこの定義を踏襲し表記は全て「マヲタ」に統一して記述していこうと思う。
マヲタの発祥は、2005年グランプリファイナルで浅田真央が優勝した直後、雨後の筍のように出現した浅田真央ファンに始まる。彼らの多くはフィギュアスケートの知識に乏しい者ばかりであり、いわゆるニワカ浅田真央ファンであった。やがてこのニワカ浅田真央ファンの中から、他選手を罵倒し他選手ファンと衝突を繰り返す者たちが現れた。当初、このような暴徒と化すニワカ浅田真央ファンは「真央ヲタ」や「真央オタ」、「ロリコン真央ヲタ」などと蔑称で呼ばれていたが、2006年2月頃に「マヲタ」という語が自然発生的に創られ、急速に広まった。なお、現在判明している2ちゃんねるにおける「マヲタ」の初出は、2006年2月17日の投稿である。
定義でも述べたように、マヲタは非常に独善的かつ稚拙な言動が顕著である。彼らマヲタに共通して見られる大きな特徴は以下の3つであろう。
1番目の「自身の主観がフィギュアファンの総意だという偏った認識」は、異見を一切認めないマヲタ最大の特徴である。彼らマヲタに云わせれば、「自分の好きな真央ちゃんこそ全てにおいてNo.1であり、それ以外の選手は真央ちゃん未満である。みんなもそう思っているはずだ。」という激しい思い込みであろう。このため、浅田真央に対して否定的な見解には仮にそれが的を射たものであっても激しい抵抗を示し、ジャッジ批判やメディア批判にも繋がっていく。
2番目の「自己中心的かつ独善的態度と根拠のない捏造」は、他選手や他選手ファン等を攻撃する際に威力を発する。一見真っ当そうな言動を行なうものの、よく調べるとソースが無かったり、仮にソースがあっても捏造されたソースだったりするのがいつものパターンであるが、知識の乏しい人には恐ろしいほどの効果を発揮する。
3番目の「代表選考や試合結果について一部企業および国家等による陰謀説の展開」は、マヲタ登場初期から続くものである。当初その矛先はロッテ、電通など大手企業に向けられていたが、浅田真央がロッテと契約を結んだ2008年以降、ロッテへの言及はほとんど見受けられなくなった。代わって顕著になっているのは韓国およびカナダの陰謀説である。現在でもこのような陰謀説の展開は試合のたびにマヲタから発せられ、その精神は脈々と受け継がれている。以上の3つの他、2ちゃんねるにおいては以下の12の特徴が挙げられている。
マヲタは、前述の定義や特徴で述べたように浅田真央を敬愛しつつ他選手への陰湿な誹謗中傷や人格批判などを行なうが、その攻撃対象の傾向は大まかに分けると、以下の3つに当てはまる者である。
上記に1つでも当てはまった者は、必ずマヲタに叩かれる傾向にある。
1番目の「浅田真央に勝った者を叩く」の筆頭はキム・ヨナと安藤美姫である。キム・ヨナは2005年世界ジュニア選手権直後から攻撃は続き、2008年グランプリファイナル以降は嫌韓ネットウヨも巻き込み日に日に激化し、2010年バンクーバー五輪で頂点に達した。安藤美姫は2007年世界選手権や2009年世界選手権、2010全日本選手権などキム・ヨナに次いで浅田真央に勝っているためキム・ヨナと双璧で叩かれる。この他にも、村主章枝や鈴木明子など一度でも浅田真央に勝つとそれを根に持ち散発的に叩きの対象となるのである。
2番目の「浅田真央より目立った者を叩く」の筆頭は荒川静香である。トリノオリンピック直後から攻撃は活発化し、現在も散発的に続いている。荒川静香は、日本女子初の金メダリストであり、唯一の金メダリストであるためマヲタの荒川静香に対する憎悪は深い。また、2010-2011シーズンからは村上佳菜子がシニアデビューし注目され、メディアで取り上げられることが多くなったことから村上佳菜子に対する叩きも活発化した。
3番目の「浅田真央に都合の悪い者を叩く」の対象はライバル選手のコーチや振付師、ライバル選手を持ち上げたフィギュア関係者及びメディアやライター、浅田真央に都合の悪い判定をしたジャッジなどが該当する。具体的には、キム・ヨナのコーチだったブライアン・オーサー、安藤美姫のコーチだったニコライ・モロゾフ、「とくダネ!」を放映したフジテレビ、キム・ヨナを持ち上げたフリーライターの青嶋ひろの、浅田真央の回転不足判定をした技術審判員の天野真などだ。つまり、1番目の「浅田真央に勝った者」や2番目の「浅田真央より目立った者」に関連した者が対象となるケースがほとんどであり、必ずマヲタの攻撃対象へと変貌するのである。
また、これらとは別に少なからずマヲタの攻撃の対象外になる者も存在する。その筆頭は、実姉の浅田舞と浅田真央の先輩伊藤みどりである。
かつて2ちゃんねるで一世を風靡した「詭弁の特徴のガイドライン」にマヲタ版が存在する。マヲタの特徴が分かりやすく端的に示されているため、以下で2つ紹介しようと思う。
ソチ五輪版